家と住まい
今日は、新築現場の施主検査。
私の仕事の楽しみのひとつは、完成したお宅(家具
等が入る前の)拝見が出来る事。
仕上がったばかりの、真新しい家は見ているだけ
でも、気持ちがワクワクして来ます。
ましてや、施主様にすれば一つの夢の完成形です
から、なおさらでしょうね。
よっぽどケチが付いた現場でない限り、大方のお宅では
施主様ワクワク感が伝わってきて、こちらも自然と顔が
ほころんで来ます。
これから、家具が入り生活が始まり、いろんな事を
詰め込んで「家」は「住まい」になって行くんで
しょうね。施主様が「ここは、こうで、あそこは
・・・」と嬉しそうに話されているのを聞いていると
「いいな。羨ましいな。」と心から思います。
だから、家を「作品」と捉えている設計屋さんを
私は、あまり好きではありません。
そこに住む家族の事を知り、そごでどう生活して
いくかまでを想って設計するのが「一級」と呼ばれ
る由縁なのでしようから。
それこそ「何で?」と思う、設計や設定をみると
勝手ながら生活の行く末を心配してしまいます。
「家は三度建てないと納得いくものはできない」
昔からよく聞く言葉ですが、一度でも建てられる事が
あるかどうかという厳しい時代。
せめて、その一度を納得いく、ワクワクが続く「住まい」
作りのお手伝いをして行ければと思います。