昨晩の深酒がたたりしんどいながらも、朝起きして
バーベキューの片付けをして、一汗かくと結構身体
がしゃんとしてきた。
シャワーを浴びて、すっきりしたあとは、午後より
買い物のドライバー。流石に着いて廻るのは辛いので
車で待機させて貰い、先日届いた「ツヴァイク短篇集」
を読む時間を貰いました。
解説の部分では、ツヴァイクはドイツ文学の中でも
「通俗的」と呼ばれ、日本では軽んじられらていた
そうですが読書通の児玉清さんが最も愛した小説が、
この「チェスの話」。
短篇といいながら結構あるやんと思いながら、読み進めて
いくとあっと言う間に読み終えてしまいました。
まだ短篇が3作ありますが、さすがに児玉清さんが
薦めるだけあって面白い。深い歴史背景描写の中で
その時代を生きる人々の優しさを、ほんの少しの皮肉を
込めて書き上げる文体は、その情景が頭にはっきりと
思い描ける程です。
面白い小説は、その映像がずっと記憶の中に残りいつまでも
消える事がありません。「龍馬が行く」「かもめのジョナサン」
等は先日映画を見たような鮮明さで心の中に残っています。
私にとって、そんな1作になる作品でした。